写真集2019/07/07
2003年に初めての写真集「入り口」(WALL出版)を刊行して、今年の秋に発表する最新作である「Light of the Ring」(青幻舎刊行)で10冊目となる。身の回りや住んでいる地域を一つの軸に撮影と出版を続けてきた。「入り口」は原点という事もあり良く見返す。今回の写真集は二枚1組の組み写真が81組掲載されている。二枚1組の写真は16年前の「入り口」にその種があった様に思う。海の写真を単体で並べ構成した際単調になってしまい見開きで見る箇所をいくつか入れリズムを保った事を思い出す。水平線を横ばいに移動する感じだ。また時系列を大まかな基準に並べる所も今回の写真集にちょっと似ている。様々な被写体を撮り続けてきたが、振り返ると自分の本の作り方の癖の様なものが出てきているのだなと改めて思う。尽きることのない本制作の魅力、これからも作り続けたい。
